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リバモアの株式投資術〔2〕【ジェシー・リバモア】



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◆マーケットが大きなトレンドを形成し始める時期
というのは必ずある。

そして、投機家の資質と忍耐力を併せ持つ人は皆、
最初に仕掛けるべきタイミングを正しく
判断するための独自の手法を持っている。

投機を成功させるのは、
ヤマ勘などではない。

一貫して成功を収めるためには、
投資家や投機家は自ら導くルールを
持たなければならない。

◆利益が目減りして身を滅ぼすことはないが、
損が膨らめば悲惨なことになる。

投機家は初期の少額の損失を受け入れることで、
続く大きな損失から身を守るべきである。

そうすれば、のちに優れたアイデアが浮かんだとき、
失敗したときと同じだけ別のトレードでポジションが
取れる資金が残せるのだ。

◆人間なら多少なりとも持っている意思の弱さこそが、
投資家や投機家の最大の敵であり、
安全借置を取らないでおくと、
最終的には身を滅ぼす結果をもたらすのである。

「望みを持つこと」と「恐れを抱くこと」は
ともに人間の特性ではあるが、
投機というビジネスに望みと恐れを持ち込めば、
極めて恐ろしいことに直面することになる。

なぜなら、二つを混同して相反するポジションを
取りかねないからである。

◆特定の銘柄や業種に関して明確な考えを
持ったとしても、
仕掛けを急いではならない。

マーケットが動くのを待ち、観察する。

判断を下すためのしっかりとした基準を
持つことが重要なのである。

◆特定の銘柄に関して、
大きく上昇するとか、下落するだろうと確信し、
結果的にその考えが正しくても、
行動が早すぎれば損を被ることになる。

正しいと信じてすぐに行動しても、
仕掛けた段階でマーケットは逆行したりするものだ。