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リバモアの株式投資術〔3〕【ジェシー・リバモア】



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◆投資家や投機家が絶えず注目して
従うべきことの唯一の理由は、
マーケットそのものの動きにある。

マーケットが正しく動かないとき、
進むべき方向に進まないときは、
いつでもそれが考えを即座に変える十分な理由となる。

株価がある方向に動くには
常に理由があることを肝に銘じよう。

そしてもう一つ覚えておくべきことがある。

それは、変動の理由が明らかになるには時間がかかり、
それから行動しても利益を上げることは
ほとんど不可能だということである。

◆人生の長い年月を投機に捧げて
ようやく分かり始めてきたこと、
それは、株式市場においては新しいことは何もなく、
価格変動は単に過去の繰り返しであり、
銘柄によって多少異なっても総体的な
価格パターンは同じだということである。

◆「ローマは1日にして成らず」。

重要な本物のトレンドも、
1日や1週間では終わらない。

合理的に考えて、
マーケットが推移するには時間がかかる。

価格変動の大部分がトレンド終焉の
最後の48時間に起こる。

そのときこそマーケットにとどまっているべき
最も重要な時間なのである。

◆投機家が幸運にも元本を2倍にできたら、
一刻も早く儲けの半分を引き出して
蓄えに回すべきである。

この方針は、多くの機会で非常に役立った。

◆私が投機を真剣なビジネスと
考えている人々に対して声高に、
繰り返して伝えようとしていること、
それは「希望的観測は捨てろ」ということである。

また、毎日、あるいは毎週投機をすることは
成功につながらないし、
そもそもやるべきトレードは年にたったの数回、
おそらく4~5回しかないということである。

トレードをしていない間は、
マーケットが始動して
次の大きな動きが現れるまで静観するのだ。

もし大きな値動きのタイミングを
正確に計ることができたら、
最初のトレードの初期段階で含み益が出るだろう。

その後に必要なのは、油断なく警戒し、
マーケットを下りて利益を確定せよと告げる
危険シグナルが現れないかを注視するだけである。

◆私は危険なシグナルが点灯すれば
有無を言わずに従う。

とにかく手仕舞う!

数日後、何も問題がないようなら
いつでも戻れるのだから。

そうすることで不安を抱かなくて済んだし、
資金を守ることもできた。

私はそれを投機における賢明な教えとして
常に心に銘じている。

◆最初のポジションで損が出ている場合、
増し玉は絶対にしない。

けっしてナンピンをしてはならない。

この考えを心の内に深く刻み込んでおく。