◆ジェシー・リバモア 株取引の3つのルール〔2〕 資金管理に関するルール ・停止ポイントを設定する。 株価が思った方向と逆の方向に動いた場合 どこで見限るか、 明確なポイントを事前に定めておく。 10%以上のマイナスは抱え込むべきではない。 こうした損失をカバーするには、 場合によっては2倍のコストを要することになる。 ・信用取引の場合、 追加の証拠金請求には応じてはならない。 ・「評価益」を定期的に「現金」に転換せよ。 得られた利益の何パーセントかを、 現預金、債券、年金といった安全な資産に換える。 現金は、過去、現在、未来、 いつの時代にあっても「王様」だ。 現金は銃の弾薬であり、 一部の現金をつねに取りおいておく必要がある。 このルールに従わなかったために、 私は何度か危うい立場に立たされた。 ・タイム・イズ・マネーは 相場の世界では成り立たない。 なぜならマネーが働かず、 利益を生まない「時」があるからだ。 タイムはタイムであり、 マネーはマネーである。 しかし、ただ座っているだけのマネーも、 時にチャンスにめぐりあい、 多大な利益をもたらすことがある。 忍耐、我慢、自制こそ成功のカギである。 ゆめゆめ急いではならない。 ・先を急いではならない。 相場で成功した者で、 休みなく取引を続けた者はいない。 投資した資金をすべて引き揚げ、 休みをとるチャンスはいくらでもある。 市場の動向が定かでないときは、 しばらく間をおき、 確信をもてる状況がきたら再度参入する。 ・チャンス到来と思ってもすぐに全力投球せず、 打診すること。 まず、全資金の20%を当て、 2回、3回と20%ずつを投入する。 この結果、 自分の判断に間違いがないことが確認できたら、 最後に残りの40%を投入する。 株価の動きが思惑と逆の方向を向いた場合、 それがどの時点であれ、 すべての取引を終了させること。 ・「負け」銘柄はすぐに切り捨てる。 「勝ち」銘柄は、すべての要因が順風下にある限り、 そのまま動きに任せる。