◆幸運な人には自分の人生に幸運を招き、 不運を避けるよう計画するという特徴がある。 幸運を呼び寄せるには、 自分自身に次のように言うとよい。 「これからこのルーレットやこの投資信託への投資で、 リスクを取る。 でも、計画すればうまくいくという妄想を 信じて行うわけではない。 運が結果を大きく左右することは分かっているから、 自信過剰になって気を緩めないように気をつける。 急な変化にも備えておく。 取り返しのつかない大きな賭けはしない。 不利な状況になれば すぐに逃げ出せるようにしておく」 有利に戦うためには、悪い手が来たら捨てる。 ◆マックス・ギュンターは 「運とつきあう--幸せと お金を呼び込む13の方法」のなかで 運やチャンスや偶然の発見やランダム性について 次のように力説している。 優れているだけではダメだ。 運も良くなければならない。 『幸運は成功に必要な基本要素であり、 このことは「成功」をどう定義しようと変わらない』 運は、予期せぬときに勝手に私たちの人生を訪れたり 逃げていったりするもので、 歓迎すべきときもあればそうでないときもある。 そして、私たちがやることすべてにおいて たいていは支配的な役割を果たしている。 自分の人生をどれほど注意深く設計しても、 ランダムな出来事によってそのデザインが どう変化するかを知ることはできない。 分かっているのは、何かが起こるということだけだ。 私たちにはそれが起こるのを待って、 好ましいことであることを願うことしかできない。 運は、人間の論理的思考に対する最高の屈辱である。 無視することはできないが、 かといって計画することもできない。 細部までこだわった最高のデザインでも、 不運に見舞われて失敗することがある一方で、 バカバカしい試みでも幸運のおかげで 成功することもある。 運を改善するには、 運の存在を認める謙虚さが必要である。 ◆新しい証拠に基づいて考えを更新する ・もし私が間違いを犯していたり、間違った視点で 見ていたりしていたら反論してほしい。 喜んで考えを変えよう。 私が求めているのは真実であり、 真実はだれも傷つけない。 私たちを傷つけるのは、 自己欺瞞と無知に、こしつすることである。 ・21世紀の無知とは 読み書きができない人のことではなく、 学ぼうとしない人であり、 思い込みを捨てることができない人であり、 学び直そうとしない人のことである。 ・生き残る種とは、最も強いものでも、 最も知能が高いものでもなく、 最も変化に適応したものである。 ・私ならばファクトが変わったら意見を変えるが、 あなたならどうしますか? ◆個人投資家が20銘柄を超えて分散するのは、 経済的には自分は無能だと言っているようなものだ。 ◆投資家が自分でコントロールできること、 できないこと ・コントロールできること: リスク、コスト、時間、行動 ▶ あまり注目していない ・コントロールできないこと: リターン ▶ ここしか注目していない