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マネーの公理〔2〕はじめに【マックス・ギュンター】



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◆学校は、子どもたちにとって一番大切なことを
まったく教えていない。

それは投機(※)だ。

いかにリスクをとって勝つか。

投機の方法も知らずに(米国で)
育っているのであれば、
まるでショベルを持たずに
金鉱にいるようなものである。

給与だけで考えるな。

給与では決して金持ちにはなれない。

だから多くの人々が給与をもらって貧しくなるのだ。

自分のために、
何かほかのものを持たなければいけない。

あなたに必要なのは投機だ。

投機が必要なのだ。

これは、典型的なスイス人の言葉である。

※スイス人は、
すべての投資は投機であると考えている。

◆人生において、
富であれ、個人の名声であれ、
利益として定義できるものを増やすためには、
自分の所有物や精神的な満足感を
リスクにさらさねばならない。

お金、時間、愛、何につけ、
誓いを立てなければならない。

それが非情な法則なのだ。

まったくの偶然を除いて、
それを回避することはできない。

地球上のいかなる生物も、
この非情な法則に従うことを免除されることはない。

蝶になるために、
毛虫は太く成長しなければならない、
太く成長するために、
鳥たちがいる場所へも
危険を承知で出かけなければならない。

不平を言ってもしかたがない。

これが法則なのだ。

スイス人は、
こうした事実をすべて観察し、
人生を生きる賢明な方法は
リスクを回避することではなく、
自分をあえてリスクにさらすことである
という結論に達した。

ゲームに参加するには賭けること。

しかし、毛虫の愚かな方法ではなく、
配慮と思考をもって賭けるのだ。

大きな損失ではなく、
大きな利益が期待できるような方法で。

賭けて、そして勝つのである。

そんなことが可能だろうか?

可能である。

それを実行するための法則が
「チューリッヒの公理」である。

この公理は12の重要な公理と
16の副公理から成っている。

◆「チューリッヒの公理」は、
すべてリスクとそのマネジメントに関するものである。

この公理は、商品や貴金属の取引、
芸術やアンティークへの投機、
不動産投機、カジノやテーブルを囲んでの
ギャンブルにも応用できる。

要するに公理は、
より多くのお金を得るために
リスクをとって賭けをする、
あらゆる状況に応用できる。

大人なら誰もが知っているように、
人生はすべてギャンブルである。

おそらくほとんどの人々は、
この事実に不満であるし、
どうしたらできるだけ
賭けをしないで済むかを考えながら人生を過ごす。

しかし、一部の人々は反対の道を選ぶ。

スイス人がそうだ。