◆チューリッヒの公理 ●公理1:リスクについて 心配は病気ではなく健康の証である。 もし心配なことがないなら、 十分なリスクをとっていないということだ。 1-1:いつも意味のある勝負に出ること。 1-2:分散投資の誘惑に負けないこと。 ●公理2:強欲について 常に早すぎるほど早く利食え。 2-1:あらかじめどれだけの利益がほしいのかを 決めておけ。 そして、それを手に入れたら投機から手を引くのだ。 ●公理3:希望について 船が沈み始めたら祈るな、飛び込め。 3-1:小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。 大きな利益を待つ間には、 何度かそういう経験をすると考えろ。 ●公理4:予測について 人間の行動は予測できない。 誰であれ、未来がわかると言う人を、 たとえわずかでも信じてはいけない。 ●公理5:パターンについて カオスは、 それが整然と見え始めない限り危険ではない。 5-1:歴史家の罠に気をつけろ。 5-2:チャーティストの幻想に気をつけろ。 5-3:相関と因果関係の妄想に気をつけろ。 5-4:ギャンブラーの誤謬ごびゅうに気をつけろ。 ●公理6:機動力について 根をおろしてはいけない。 それは動きを遅らせる。 6-1:忠誠心やノスタルジーといった 感情のせいで下落相場に捕まってはいけない。 6-2:より魅力的なものが見えたら、 ただちに投資を中断しなければならない。 ●公理7:直観について 直観は説明できるのであれば信頼できる。 7-1:直観と希望を混同するな。 ●公理8:宗教とオカルトについて 宇宙に関する神の計画には、 あなたを金持ちにすることは含まれていないようだ。 8-1:占星術が当たるのであれば、 すべての占星術師は金持ちであろう。 8-2:迷信を追い払う必要はない。 適当な所に置くことができれば楽しめる。 ●公理9:楽観と悲観について 楽観は最高を期待することを意味し、 自信は最悪に対処する術を知っていることを意味する。 楽観のみで行動してはならない。 ●公理10:コンセンサスについて 大多数の意見は無視しろ。 それはおそらく間違っている。 10-1:投機の流行を追うな。 往々にして、 何かを買う最高のときは、 誰もそれを望まないときである。 ●公理11:執着について もし最初にうまくいかなければ、忘れろ。 11-1:難平買いで悪い投資を何とかしようとするな。 ●公理12:計画について 長期計画は、 将来を管理できるという危険な確信を引き起こす。 決して重きを置かないことが重要だ。 12-1:長期投資を避けよ。